ホーム >山旅日記 >山行レポート >山写真集 >山頂展望図 >山掲示板 |
北アルプス、白馬岳(2932m) (猿倉〜白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉〜猿倉) |
●山行日 ●天候 ●メンバー ●宿泊 |
平成21年8月18日〜20日 晴れ 単独 白馬山荘・鑓温泉小屋 |
★★★今年は梅雨明けが大幅に遅れて、予定していたアルプス遠征を諦めかけていたところ、お盆明けから一気に天候が安定してきた。急遽、準備をして出発する。1000円高速を利用してマイカーで登山口の猿倉までひた走る。16日、23:30に出発して1060kmを走って猿倉に到着したのは17日、18:30だった。★ |
8月18日(火) 白馬大雪渓から白馬岳へ |
|
▲▲▲ 朝5:30、準備を済ませ出発する。 天気は上々、駐車場からピンクに染まる白馬岳が大きな壁のように見えている。 駐車場のすぐ上の猿倉山荘が登山口である。入山届けを記入してトイレも済ませ歩き始める。 ダケカンバの林を少し歩くと林道に出る。鑓温泉への分岐を左に見て林道をゆっくり上がる。 山道に入りしばらく歩くと白馬尻の山荘に到着する。山荘のスタッフから今日登られる方は運が良いですよ、今までは雨ばかりでしたから・・と祝福される。 |
猿倉無料駐車場 | 猿倉山荘 | 猿倉山荘左手の登山口 |
鑓温泉分岐 | 白馬尻山荘 |
|
六本爪の軽アイゼンをつけて雪渓に降りる。爪が雪渓によく効いてこ気味の良い音がする。 空は抜けるような青空、朝日に木々の緑が映え白い雪渓と素晴らしいコントラストだ。 広い雪渓に登山者の姿はまばら、写真でよく見る蟻の行列のうような登山者の隊列は今日は無い。 最初はTシャツ一枚で登っていたが、雪渓上の風はさすがに冷たく長袖シャツを着込む。快適に雪渓を上りきりアイゼンを外す。 |
雪渓の亀裂 |
花と雪渓 |
青空と緑と雪渓 |
大雪渓上部 |
△▲白馬岳と白馬山荘 |
▲▲▲ これからは岩稜の登山道に変わる。 葱平(ねぎかっぴら)という場所が気になっていてさがしながら歩いたが結局どこかわからなかった。岩室や再建中の避難小屋を通り過ぎると一面のお花畑に出る。トリカブトやフウロ、シナノキンバイ等が多かった。後で聞いた話では翌日、ここに熊の親子が現れたそうだ。 お花畑を過ぎて更に山頂を目指すが、ここから先が足も疲れてきてきつかった。白馬村直営の白馬岳頂上宿舎を過ぎて更にひと登りしてようやく白馬山荘に到着する。山荘から山頂まではものの十分ほどだ。そのまま歩き山頂に立つ。360度の大展望、しばらく景色を楽しむ。宿泊は明朝、再度上ることも考えて白馬山荘に決める。 白馬山荘は収容人員1500名、日本一規模の大きい山小屋と聞いている。 お昼過ぎに着いたので夕食の5時までには時間がたっぷりある。相部屋となった東京からの登山者と山上レストランでビールを飲む事にする。生をジョッキで頼み山談義に花を咲かせる。500mlカンを2本追加する。3000mで飲むビールの味は格別だ。 |
再建中の避難小屋 |
村営頂上宿舎下のお花畑 |
白馬岳山頂 | 大食堂 | レストラン |
山荘外観 | 山荘前デッキ | 夕食 |
8月19(水) 白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉小屋 |
△▲早朝の白馬岳山頂) |
▲▲▲ 朝、日の出前に山頂に上がる。太陽は雲間から僅かに顔を出しただけだった。日の出はつまらなかったが朝日に照らされた杓子岳が綺麗だった。また高所の岩稜地に咲く小さな野草たちが朝の光の中で生き生きと可愛かった。 |
朝日に染まる杓子岳と白馬山荘 |
イワギキョウ |
白馬岳 |
△▲杓子岳に登る |
▲▲▲ 朝食を終えて水を汲んで出発する。 今日も天気は晴れ、すがすがしい山の冷気を胸いっぱい吸い込んで快調に山稜を歩く。 右手には剣、立山の山塊がうっすらと雲の中に浮かんで見える。 先ずは杓子岳に登る。大雪渓には多くの落石があったが、その多くはこの杓子岳からのものだ。 登山道は勾配がきつい。あえぎながら山頂に立つ。この山の岩は地質的に古いものなのだろうか、ボロボロに壊れている。ときおり落石の音が不気味に聞こえる。 ここから見る白馬の山頂部は槍の穂先にように鋭い。しばらく展望を楽しみ次の白馬鑓ケ岳に向かう。 |
杓子岳を急登する |
コマクサ |
杓子岳を登る登山者 |
白馬岳から白馬鑓ヶ岳へ連なる登山道 |
△▲白馬鑓ヶ岳に登る |
▲▲▲ 白馬鑓ケ岳の山頂からは鹿島槍が岳、五竜岳、唐松岳など後立山の主峰がくっきりと見えた。 本日の行程は短くて、後は鑓温泉に下るだけなので、山頂でゆっくり景色を楽しむことにする。一時間ほど山頂にいただろうか、山の天気は変わりやすくて、さっきまでクリアーだった景色だが、麓からガスが次々に湧いてきて、たちまち景色が隠されてしまった。 充分に景色を堪能して鑓温泉に下ることにする。 |
奥から鹿島槍が岳、五竜岳、唐松岳。天狗山荘も見える。 |
振り返り見る白馬鑓ヶ岳 |
△▲鑓温泉へ |
▲▲▲ 白馬鑓ケ岳を下ると鑓温泉分岐点までは近い。 分岐点からしばらく下るとお花畑に出る。クルマユリが群生していたが遠くてよく見えなかった。 途中簡単な鎖場を過ぎて大きな雪渓が現れると鑓温泉小屋はもう近い。 |
鑓温泉分岐 | お花畑 | 鎖場 |
雪渓と鑓温泉小屋 |
△▲白馬鑓温泉小屋 |
▲▲▲ 鑓温泉(やりおんせん)は写真で見てあこがれていた標高2100mの急傾斜地にある雲上の秘湯だ。 白馬鑓ケ岳の山頂で出会って、鑓温泉小屋へ一緒に下った、それぞれ単独の登山者2人と相部屋を取ってさっそく入湯。 透明な青っぽい色の湯で湯の花が出ていた。足をつけると最初は熱かったがゆっくり湯船に身体を沈めると、ちょうどいい湯加減だ。 温泉は小屋の下にあって、温泉の下はテン場ならびに登山道になっている。 源泉は湯船の奥の岩の間にあり湧出量は多いようで大量の湯が掛け流されている。 この小屋を訪れるお客さんはやはりこの温泉が目当ての方が多いようだ。中にはこの温泉に入る目的のみで麓から数時間もかけてくる人もあるとか。 通りがかりの観光客がいないのが良い。自分の足で登ってきた人だけが味わえる極上の湯だ。 湯から上がってビールを飲む。小屋で転寝をして又湯に浸かる。夕食まで何度か同じ繰り返し。 夕食後、一風呂浴びて眠りにつく。山小屋ではいつもは眠れないたちだが、さすがに今日は快適に眠れそうだ。 露天は混浴だが、さすがに女性は入って来ない。女性用には内湯が用意されているが、露天も20時から21時までは女性専用となる。 夜半3時頃、目を覚まし外を窺うとオリオンが輝いている。そっと起き出し、星空を眺めて入湯する。 ご来光湯も試みて見たが、太陽は雲間にありいまいちだった。 朝、食事を終えると出発する登山客で賑やかになる。 今日の予定は猿倉まで3時間ほど下るだけだ。もう一風呂浴びて下ることにする。 |
鑓温泉小屋 | 小屋内部 | 鑓温泉 |
鑓温泉、下のテン場には足湯もある |
夕食 | 鑓温泉 | 鑓温泉 |
鑓温泉 |
下山途中のお花畑と雪渓 |
猿倉駐車場へ下山 |
旅の後半:鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳へGO! |