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●山行日 ●天候 ●メンバー ●宿泊 |
平成21年8月21日〜23日 雨のち晴れ 単独 冷池山荘・五竜山荘 |
●エリア概念図 |
★★★猿倉から車で扇沢に移動する。扇沢は黒部アルペンルートの信州側の玄関口で、立派な建物や駐車場が整備されている。無料の駐車場が沢山あるが半分ほどが埋まっていた。今日はここで車中泊して明日、鹿島槍ヶ岳を目指す予定。昼飯代わりにおやきを3つ買って水を汲んで明日に備える。 |
8月21日(金) |
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△▲扇沢から冷池山荘へ ▲▲▲ 登山口は道路を10分ほど下った橋の向こう側にある。 この登山道は柏原新道と呼ばれていてガイドブックによれば、今日の宿泊予定の冷池山荘までは5時間半の行程である。 5時半に歩き始める。最初は尾根沿いに登って高度を稼ぎ最後は山腹を巻く形で稜線に出る。 途中、雲行きが怪しくなりついにぱらりぱらりと降り始める。 ザックカバーとレインウエアを上だけ羽織って歩く。 種池山荘のある稜線までは降ったり止んだり状態だったが、稜線に上がり爺ヶ岳付近からは雨足が強くなりその上、強風が横殴りに吹き付けてきた。寒い! ガスで展望は無いので爺ヶ岳南峯はパス、それでも爺ヶ岳中峰には登ってみた。 爺ヶ岳を下って行くと冷乗越しの小広場に出る。ここは赤岩尾根コースと出会う場所、ガスの切れ間から正面に今日の宿泊予定の冷池(つべたいけ)山荘の赤い屋根が見てきた。 10時半、冷池山荘着。早い時間の到着だが相変わらず天気は悪いし、今日は山荘でゆっくり過ごすことにしよう。談話室に入ってみるとストーブが焚かれていて暖かい。山の本が沢山あったのでビールを飲みながらまったり時間を過ごす。 |
扇沢登山口 | 種池山荘 | 種池山荘 |
爺ヶ岳南峰 | 爺ヶ岳中峰 | 冷乗越 |
冷池山荘 | 冷池山荘 | 冷池山荘の部屋 |
山荘から鹿島槍ヶ岳 | 出発の準備 |
8月22日(土) |
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昨日は全く見えなかった鹿島槍の双耳峰が黎明の空に青くどっしりと見えていた。 朝食を済ませて慌ただしく出発の準備をする。多くの登山者は鹿島槍ピストン予定なのでザックを山荘において軽装で出発する。 私は天気が良ければ五竜岳への縦走を考えていたので、すべてを担いで5時30分に出発する。 10分ほど歩くとテン場に出る。展望は良い場所だが風がまともに吹き付けている。 先ずは布引岳に上がってそのまましばらく頑張れば7時10分鹿島槍ヶ岳南峯に到着する。 しばらく山頂で景色を楽しんで北峰に向かう。 吊尾根を渡るとキレット小屋への分岐点があり、ここにザックをデポして北峰山頂に上がる。何の変哲も無い山頂でさっさと下る。 天気が回復してきたので五竜岳への縦走を決める。デポしていたザックを担いでキレット小屋方面へ緩やかに下ってゆく。 |
鹿島槍ヶ岳、左が南峯、右が北峰 |
鹿島槍ヶ岳南峯を目指す |
振り返り見る山々、左から爺ヶ岳、蓮華岳、針の木岳 |
北峰と南峯をつなぐ吊尾根、正面は北峰 |
吊尾根 |
北峰から南峯を見る |
北峰山頂 |
キレット小屋への分岐点 |
△▲キレット小屋へ |
(この案内図はキレット小屋にあった案内図を参考にして作成しました) |
▲▲▲ 谷間の狭い土地に立つキレット小屋の写真は何度か見たことがあり、実際はどんなものか、この目で確かめるのは楽しみだった。 その前にこの区間には八峰キレットと呼ばれる難所があるという。 果たしてどんな所だろう。 今、振り返ってみてキレット小屋まではどんどん下って行った記憶しかなくて、どこが八峰キレットだったのか定かでない。ネットで他の人の山行記録を読んでみて後でわかりました。 実際はしっかりした鎖と梯子で整備されていて、普通に注意して歩けば何の問題も無いところでした。 |
キレット小屋へ下る |
静かに横たわる剣岳 |
五竜岳に続く登山道 |
八峰キレット、小学生の子供が歩いていた |
キレット小屋上部 |
狭い土地に立つキレット小屋 |
キレット小屋 |
キレット小屋から剣岳を望む |
キレット小屋 |
振り返り見るキレット小屋 |
△▲北尾根の頭、G5、G4から五竜岳へ |
▲▲▲ キレット小屋から五竜岳までは岩峰の上り下りが延々と続き、今思い出そうとしても、正直なところ写真と場所を特定できない。 ネットの山行記録をさんざん調べてようやく北尾根の頭とG5はわかったがG4はわからないままである。 この区間で一番印象に残ったのは、G5の岩峰を正面から仰いだとき。 白く輝く岩峰の一角に小さな人影が動いている。どこをどうやって登るんだ!圧倒される想いで見つめていた。 しかしG5も近づいてみればガレバ岩場の急登ではあるが別に問題のあるルートではなかった。 何度も何度も岩峰の上り下りをやって最後にご本尊、五竜岳への上りが始まる。天気は快晴に変わってきた。見上げる岩場の空が真っ青だ。力を振り絞って五竜岳への急登を開始する。 13時18分、五竜岳山頂を踏む。冷池山荘より約6時間の行程であった。 しばらく山頂からの展望を楽しみ今日の宿、五竜山荘に向け降る。 |
天候に恵まれて縦走中、ずっと立山連峰が見えていた |
縦走路 |
五竜から縦走の登山者 |
ガレバを下るツアー登山者 |
爽やかな剣の空 |
岩場を下る |
素晴らしい天気になってきた |
五竜岳が少し近づいてきた |
振り返り見る鹿島槍 |
何度見ても飽きない剣岳 |
歩いてきた岩稜の道を振り返る |
正面のピークが北尾根の頭であろう |
北尾根の頭より剣を見る |
北尾根の頭より行く手を眺める |
北尾根の頭を下る |
振り返り見る北尾根の頭 |
前方に現れた大岩峰、これがG5。すごい迫力だ。 |
G5を登る登山者 |
吸い込まれそうな深い谷 |
G5上部 |
G5を登る |
このあたりがG4だろうか? |
剣はどっしりしているが、こちらの足元は頼りない |
G5のピークを歩く登山者 |
高度感のある眺め |
鹿島槍から歩いてきた稜線 |
立山連峰 |
五竜岳への登り |
五竜岳への登り |
山頂は近い |
五竜岳へ最後の登り |
山頂間近。空が広がる。 |
横に長い五竜岳の山頂部 |
五竜岳山頂 |
山頂から五竜岳山荘と白馬村を見る |
五竜岳山頂で憩う登山者 |
五竜岳山頂から鹿島槍を望む |
五竜岳山頂から山荘に下る。こちらも数箇所岩場がある。 |
五竜山荘とカラフルなテント、後ろの山は白岳 |
五竜山荘で憩う登山者 |
△▲五竜山荘から唐松岳へ |
▲▲▲ 昨晩の山荘は随分混み合っていた。山荘スタッフが「今日は布団も枕も二人に一つくらいになりますから・・」とアナウンスしていた。当初は遠見尾根から下るつもりだったが、昨晩、皆と話していて、結局唐松まで縦走して八方尾根を下ることにする。5時50分、五竜山荘出発、唐松山荘へは8時20分到着した。縦走の最後の部分に牛首という岩場がある。大きな鎖がついているので、注意すれば問題ないが、知らずに来た登山者もいて、恐い恐いと連発していた。唐松岳に登り素晴らしい展望を楽しんで八方尾根に下った。 |
五竜山荘の朝 |
目覚める五竜岳 |
五竜岳に向かう登山者 |
五竜岳とテン場 |
遠見尾根分岐と唐松岳 |
今から向かう唐松岳 |
朝の五竜岳 |
何度も何度も撮影した剣岳 |
五竜岳に向かう登山者 |
五竜に向かう地下足袋の男 |
画面左、岩峰を登る登山者達 |
危なそうな場所を歩いています |
白馬村を見下ろす |
縦走路 |
牛首の頭を下る登山者 |
牛首の頭 |
牛首の頭と立山連峰 |
牛首の頭と立山連峰 |
唐松山荘と白馬鑓、白馬岳 |
唐松岳山頂から剣岳を望む |
唐松岳山頂から富士山を望む |
唐松岳山頂から不帰の嶮と天狗の頭 |
唐松岳山頂から唐松山荘 |
△▲唐松岳から八方尾根を下山 |
▲▲▲ 八方尾根はゴンドラやリフトで2000m近くまで上がってこられるために、軽装のハイキング客も多い。特に八方池の周辺は登山者よりも一般観光客の方が多くて、何か場違いな雰囲気だった。 |
八方尾根から不帰の嶮と天狗の頭 |
八方尾根から鹿島槍と五竜岳 |
八方尾根から白馬三山とカライトソウ |
八方池から不帰の嶮と天狗の頭 |
八方尾根から鹿島槍と五竜岳、またいつか会いに来るよ! |
★★★8日間の山旅が終了した。天候に恵まれて、多くの登山者と交流を得て、この夏の素晴らしい思い出が出来た。全走行距離2200km、一人の運転はさすがに堪えたが初めての体験で、これもそれなりに楽しいものだった。高速料金は大阪通過部分が別料金となり実際は2100円でした。次回は縦走中ずっと顔を見せて付き合ってくれた、立山剣岳に挑戦したいと思う。 |
旅の前半:白馬大雪渓〜白馬岳〜鑓温泉へ |