|
■屋久島縦走
H14年7月18日から21日にかけて屋久島を縦走した。
台風7号の影響で出発が2日も遅れて、ぎりぎりの日程になってしまった。
初めての山小屋泊まりの縦走だったため、ルート情報、装備、食料など事前の準備はしっかりやったつもり。 ■福岡-鹿児島ー屋久島
7月17日23:30、福岡発の高速夜行バス(往復9、000円)で出発。車内はゆっくりしているがなかなか熟睡は出来ない。
朝、浅い眠りから覚めた鹿児島は雨だった。月に35日雨が降ると言われる屋久島に行くのだから、雨は覚悟の上だが願わくは晴天を期待したい。
屋久島へは、鹿児島港からジェットフォイルトッピー(往復12、600円)で2時間ちょっとの船旅だ。時速80kで屋久島に向かうが、天候はだんだん下り坂で、屋久島宮之浦港に着いたときにはかなりの降りようだった。
海上から見る屋久島
予定では、淀川登山口近くの紀元杉まで1日1本運行している13:04発の路線バスに乗り、そこから1泊目の淀川小屋まで歩くつもりだった。
しかしこの雨の中、3時間待ちはこたえる。そこで予定を変更して、安房までバスで行き後はタクシーで淀川登山口まで行くことにした。PM1時、淀川登山口に到着した(タクシー料金5、300円)。
■淀川小屋へ
登山口にはトイレと駐車スペースがあり、数台の日帰り登山客の車があった。ガイド本によれば、淀川小屋までは40分とある。
入山届を記入して雨具をつけ傘をさして、屋久島縦走の第一歩を踏み出した。
屋久島の森は深くて険しい。ルートをはずれた登山者が毎年行方不明になっている。雨はやみそうに無いが大降りになる様子でもない。
途中すれ違う人もほとんどなく、予定通り淀川小屋に着いたときは、ちょっとほっとした気持ちだった。
|
淀川登山口 |
■一泊目
淀川小屋は木造中二階の造りで綺麗に清掃されていた。
明るいうちに水場とトイレを確認する。水は小屋のすぐ裏の淀川から直接取水する。トイレは、小屋から20mほど離れた場所にあった。
泊り客は夕方には4組10名ほどになったが、スペースはゆったり余った状態だった。もともと窓の小さな小屋の中は、昼間でも薄暗く、夕方になればもう真っ暗だ。
早めの夕食を終えて、一応就寝体制をとるが、もちろんこんなに早くは寝れない。三岳(屋久島の芋焼酎)を痛飲して、その勢いで熟睡する思惑だったが、なかなか寝付かれなかった。
ラジオで天気予報を聞くが、天候の回復はあまり望めそうに無い。カシミールの描いてくれた、宮之浦岳の山頂からの360度展望図(注・重い)にあった、永田岳や青い海をこの目で見たいのだが、、、。明日は晴れろ!!
■宮之浦岳から新高塚小屋へ
今日は九州の最高峰、宮之浦岳(1935m)を登頂して、2泊目の新高塚小屋までの予定だ。
宮之浦岳まで6.5k、そこから新高塚小屋まで3.5kである。
朝、7:30淀川小屋を出発。天気は終日霧雨だった。歩行に支障はないが、遠方の視界はほとんどきかない。時折、霧雨混じりの強い風が吹き眼鏡を曇らせる。
宮之浦岳頂上では5m先しか見えなかった。昼過ぎに宮之浦岳山頂に立ち、新高塚小屋に着いたのは4時を廻っていた。
|
|
木道とヒメシャラの樹 |
高層湿原小花之江河 |
|
|
小花之江河 |
小花之江河 |
|
|
投石平 |
投石岩屋 |
|
|
白骨樹 |
木道 |
|
|
最後の水場 |
栗生岳(1867m) |
|
|
宮之浦岳山頂(1935m) |
宮之浦岳山頂(1935m) |
|
|
焼野三叉路 |
|
|
|
ヒメシャラの森 |
|
■二泊目
新高塚小屋は、大勢の宿泊客で賑わっていた。そのうえ、夕暮れて10名ほどの団体が二組加わった為、自由に身動きで無いほどのすし詰め状態になってしまった。
そんな中でいつまでも声高に騒ぐグループがあったり、又それをたしなめる人もあったりして二日目の夜が過ぎていった。
■巨木の森へ
3日目の朝は屋久島に来て初めて太陽が顔を見せた。
今日は、縄文杉などの大株歩道を経て、17時荒川登山口発の路線バスに乗る予定だ。
6時半に新高塚小屋を出発した。久しぶりに太陽の光を受けて屋久島の森の樹々たちが輝いていた。縄文杉、大王杉、ウイルソン株など有名無名の巨杉を見ながら、木道を下って軌道敷きに着けば、あとは荒川登山口まで延々とトロッコ道をたどるだけだ。
|
|
縄文杉 |
縄文杉展望テラス |
■荒川登山口へ
|
|
トロッコ軌道を歩く |
運良くトロッコに出会った |
■帰路
|
|
三泊目の民宿前岳荘 |
安房のバス停 |
|
|
宮之浦港 |
トッピー |
|
|
宮之浦港 |
|
■屋久島の森写真集
■屋久島3D画像No.1
■屋久島3D画像No.2
■屋久島3D画像No.3
■屋久島3D画像No.4
■屋久島3D画像No.5
■屋久島3D画像No.6
■屋久島3D画像360度展望図
■外部リンク
■屋久島リアルウエーブ
■屋久島へようこそ
|
|