高良山ハイキングマップ
福岡県久留米市の高良山は古来宗教的な山として崇められ、約1600年前、高良大社が築かれました。
また地理的に九州の軍事上の要の位置にあり、中世には山中に多くの城郭が築かれました。
このように古い歴史のある山なので多くの古道が現在も残っていて登山道として使用されています。
北側、西側、南側から登山道がありますが、どの登山口から登っても山頂までの所要時間は1時間前後です。
登山口から山頂までの標高差はおよそ250m前後です。
物足りないと感じる登山者は複数の登山口を繋いでコース設定されると良いでしょう。
朝から晩まで歩いても歩き切れないほどのコースがあります。
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西登山口
1 表参道コース
二の鳥居から使い込まれた石段を登ります。
参道脇には本坊跡、アジサイ園、紅葉谷、モウソウキンメイチクなどの名所があります。
最も一般的に使われているコースです。
路肩の駐車地は10台ほどのスペースがあります。
2 北谷コース
高樹神社の石段そばから舗装された細道に入ります。
沢音に耳を澄ませてしばらく歩けば竹林となり
坂道を登りきれば吉見嶽コースと合流します。
3 吉見嶽コース
良山中学校から高速道路下を抜けて右に進めば尾根末端の登山口があります。
尾根を登ればかって豊臣秀吉が陣を張った吉見嶽城址に到着。
更に登れば車道に出会い、高良大社石段下の朱塗りの三の鳥居に到着します。
4 神籠石コース
表参道二の鳥居から右手の谷を100mほど進むと沢を横切る石造の水門跡があります。
沢を渡り神籠石沿いに道を進みます。
途中2箇所車道に出ますが、神籠石沿いに登れば高良大社の背後の山(本宮山)に到着して尾根コースとつながります。
北登山口
5 妙見神社コース
王子宮駐車場から僅かに登れば花火動乱蜂で有名な王子池があります。
池を回って東屋から登山道に入ります。
苔むす石段の妙見神社を経由して更に登れば吉見嶽コースに合流します。
現在このルートはオルレコースの一部になっています。
登山口の王子宮には整備された駐車場があり10台ほど駐車可能です。
6 古宝殿コース
王子池から山頂部に向って400段の階段が延々と続いています。
春には桜並木が美しい階段を登りきれば森の中の大きな広場に出ます。
ここが古宝殿城址です。
更に登れば車道を横切り高良大社直下の朱塗りの三の鳥居に到着します。
7 阿志岐坂コース
王子宮駐車場から山裾の民家の間を縫って谷間の山道に入ります。
谷から山腹の長い坂道となり登りあがれば吉見嶽コースと合流します。
8 王子宮コース
王子池から直接、高良山山頂に登れるコースです。
自然災害で登山道被災のため、現在自然歩道としての運用は中止されています。
しかし被災箇所は僅かで通行に不便はありません。
南登山口
9 後谷コース
登山口には10台ほど収容可能な駐車場が整備されています。
最後の民家を過ぎれば右手に登山道入口があります。
自然林の山腹を登れば林道と出会います。
林道の左右からそれぞれ登山道が続いています。
林道から上部は森林公園として整備されていて春には久留米ツツジが咲き誇ります。
また駐車場から舗装路をそのまま進んで谷を詰めて林道に上がることも出来ます。
また後谷登山口から竹の子コースに合流することも出来ます。
10 竹の子コース
高良内幼稚園から大変狭い道を100mほど入った先に登山口があります。
谷から尾根に登りあがれば後谷からの登山道と合流します。
林道に出て更に尾根を登れば高良山山頂に到着です。
登山口には2台分ほどの駐車スペースがあります。
11高良内コース
高良内の妙見神社の上部の舗装作業道を上がると高良山林道と交差します。
更に上がれば歩きやすい尾根道となり谷を巻く水平歩道を進めば神籠石コースと交差します。
さらに進めば三ノ鳥居に到着します。
山頂部
12 奥の院コース
高良大社境内南端から奥の院に至る約1000mの道。
ほとんどフラットな歩きやすい道で八女筑後方面の展望が開けている場所もあります。
奥の院は所願成就の神様として多くの参詣者があります。
13 尾根コース
高良大社の背後の山(本宮山)から尾根伝いにスカイライン車道まで約600mの道。
尾根のピークからは南西の展望が開け有明海、雲仙方面が望まれます。
南北朝時代、この尾根には杉ノ城という山城が築かれ北の大宰府と対峙する南朝方の陣地となりました。
14 北面コース
高良山北側山腹を縫う約1000mのトラバース道。
標高200m前後のほぼ水平歩道で王子宮登山道と合流して森林つつじ公園に到着します。
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