私の好きな九州の山
英彦山南岳周回
(英彦山大権現〜鬼杉登山口〜鬼の舌〜南岳〜四王寺滝〜玉屋見口〜英彦山大権現)
黒岩山山腹の桜(玉屋神社上部から)
【
登山日
】
2015年4月11日:晴れ
【
登山コース地図
】
画面クリックで拡大します
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春の英彦山を歩いてきました。桜は葉桜になったものが多かったのですが、遠目にはまだ綺麗に見えるものもありました。ゲンカイツツジはほとんど終わっていました。日当たりの良い尾根筋にはアブラチャンの黄色の花が目立っていました。
英彦山権現の駐車場に車を置いて出発します。
大南林道に設置されていた通行止めの標識は道路脇に押しやられていました。しかし道路の破損箇所が修復されたわけではありません。
昨日の雨のため林道のあちこちで水が出ています。
鬼杉登山口まで25分ほどの歩きです。二箇所か三ヶ所腹をこすりそうな場所がありますが普通車でもなんとか来れるかも知れません。
ここで登山道を離れて沢沿いに上ります。
まだ新しいサルノコシカケ
苔むす倒木のそばに椿の赤が目を引きました。
倒木
木漏れ日射す沢。
春の陽射しの中、椿が花盛り
コースマークの大岩
大岩を抱え込む樹木。いつもこの樹を撮影している感じ。
周囲が開けてくると裏英彦山道との出会い点が近い。
裏英彦山道出合点。正面に岩壁が見える。
裏英彦山道を横切って岩壁の右手の谷に入る。
岩と樹木の絡み合いの妙にはいつも感心する。
コースマークのミニ滝
岩の割れ目にぴったりはまり込んだ樹木の根。
シロバナネコノメソウ。ネコノメソウの仲間は黄色の花が多く、白花は本種とハナネコノメソウだけ。
谷の上部の様子。
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ここは落石の多い場所。サッと通過する。
登ってきた谷を振り返る。このあたりはまだ冬色の景色。正面は岳滅鬼山。
色の少ない風景にアブラチャンの黄色が目を引く。
握りこぶしを突き上げたような奇妙な形の岩。
ゴロゴロ積み重なった岩を登る
アブラチャンと岳滅鬼山。アブラチャンは早春、葉をつける前に黄色の花をつけるので良く目立ちます。油分が多くしなやかな枝は山作業用の輪カンジキの材料に用いられていたそうです。
上部の岩壁は右に巻く。
鬼の舌。
「鬼の舌」の意味をしっかり考えたことは無かったが、この写真をじっと見てると鬼が大きな舌をべろっと出しているようにも見える。小岩の集まりを味蕾に見立てた命名か?鬼の舌は高さ5mほどの岩場だが手がかり足がかりはたくさんあるので注意して登れば問題は無い。それよりも鬼の舌の上部が裸地で滑りやすいので要注意。
鬼の舌からひと上りすると南岳直下の尾根に出る。遠回りにはなるが尾根を僅かに下ると足元から展望の開けた場所に出る。少人数ならば絶好の休憩場所だ。
手前から鹿の角と猫の丸尾。これも不思議な名前だが意味は良くわかりません。
中岳英彦山神社上宮
北岳山頂もまだ冬色です。
苅又山方面。写真には写っていませんが、由布岳、九重連山、阿蘇山は目視確認できました。
いつも見慣れた山並みですが奥のほうの山の位置関係が朧だったので改めて山座同定してみました。(画像クリックで拡大画像になります)
南岳山頂は標高1199mで英彦山の最高点になります。
南岳から四王寺滝に下ります。正面の稜線は表参道の尾根です。
こうしてみると大岳にも結構な数の桜があるようです。
四王寺滝。雨後にもかかわらず水量はあまり多くない。
冬季には岩壁が氷結して無数のツララが槍の穂先のように垂れ下がる。
滝の全景
谷を下る
四王寺滝登山口
玉屋見口から尾根を下る。
僅かに残っていたゲンカイツツジ
表参道の稜線
画面中央の岩壁に大きな梵字が彫られている。(梵字岩)
真ん中が南岳。
地形図上の811m標高点。この地点からの下りでコースを間違えました。この時期、低木が繁茂していて踏み跡や目印テープが隠されていてわかりにくかったのですが、安易に下ったようです。幸いすぐに気づいてGPSで位置確認をして正規道に戻りました。
岩場にひそかに咲くゲンカイツツジ
尾根の大岩を巻く
玉屋神社に下る登山道を横切ってそのまま尾根を下る。
赤さびだらけの社がぽつんと。
上仏来山(かんぷくやま)
古い鎖。山岳信仰が盛んな頃設置されたものであろう。この一帯は奇岩岩峰が多く景観に優れていると思う。
黒岩山
岩場に根付いた松の緑が美しい。
知らない花ですが可愛い花だったのでとりあえず写しておきました。
玉屋見口からの下りの尾根は難路なので上りと変わらないくらい時間がかかりました。予定時間を多少オーバーしましたが無事、大南林道に到着しました。
Web
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