九州の山野草

トラノオスズカケ(虎の尾鈴懸)
オオバコ科クガイソウ属(旧ゴマノハグサ科)
四国、九州で局所的に分布する希少種。山道の法面などで生育。茎は最初立ちあがりその後垂れ下がって長さ100-130cmになる。長い茎の両側に卵形の葉が互生する。花は葉腋から出て3cmほどの円錐穂状に小花を密に付ける。鈴懸は山伏などが法衣に付ける丸い房飾りの事で花の形を鈴懸に見立てた。また垂れ下がる茎葉の様子を虎の尾に見立てた。(丸い房飾りは正確には梵天と呼ばれていて法衣自体を鈴懸、篠懸と呼ぶようです)

2021.08.18 福岡県耳納山系
小雨の日で傘を差しながらの撮影、雨に濡れた緑の葉が大変綺麗でした。
この蕾の状態の時が鈴懸の梵天とよく似ています。

2021.08.18 福岡県耳納山系
卵円形の葉は艶があり先が細く尖る
2021.08.18 福岡県耳納山系
葉腋に円錐状の小さな花序を付ける 葉は全体に鋸歯あり

2021.08.18 福岡県耳納山系

2021.08.18 福岡県耳納山系

2021.08.18 福岡県耳納山系
ピンク色の花冠は4裂して先は尖る 雄しべ2本 葯は黄色 花糸は紫色 花の基部に白毛 雌しべは花冠から外に突き出る

2021.08.20 福岡県耳納山系

2021.08.20 福岡県耳納山系

2021.08.20 福岡県耳納山系
花序は下から上に咲き上がる

2021.08.24 福岡県耳納山系
葉は幅5cm、長さ10cmほど 大きな葉に比べて花は小さく目立たない

2021.08.24 福岡県耳納山系

2021.08.24 福岡県耳納山系

2021.08.24 福岡県耳納山系