九州の山野草


スズサイコ Vincetoxicum pycnostelma
撮影日 2019.07.16
撮影地 佐賀県基山
分類 ガガイモ科カモメヅル属
駐車場から歩き始めてすぐこの花が目に入りました。
三段に分かれて咲いています。

二段目の花は若い花のようです

山頂に上がってきました。
朝日が射していますがまだ大丈夫なようです。青空を背景にしっかり開花しています。

ガガイモ科カモメヅル属の多年草 
三段構えが面白い
一番上の蕾が鈴に見えますか!?

星形の花姿に惹かれます

山頂部のあちらこちらで見れます

陽が高くなると次第に花びらを閉じます

スズサイコ(鈴柴胡) 
名前の由来としてミシマサイコに似ているからと一様に書かれている。
柴胡(サイコ)は根を乾燥粉末にした薬のことで江戸時代、東海道三島の宿では旅人が皆この薬を求めたそうです。

閉じかけの姿もまたいいですね



佐賀県基山、2020.07.05
スズサイコはまだ背丈が50cmほどでほかの草に交じって隠れるように咲いていました
5枚の花弁に見えるが実は合弁花で5深裂している。

スズサイコの花は夕方から咲き始めて朝太陽の光を受けると花弁を閉じ始める。 夜行性の昆虫によって受粉する。 曇りや雨の日などは日中でも開花していることもある。

スズサイコの花はよく見るとオシベやメシベが見当たらない。 卵型の5個の副花冠で囲まれた内部にあるらしい。 複雑な受粉の仕組みがあるようだ。

講釈はともかく可愛い花だ!  蕾めば鈴、開けば星。