九州の山野草

キバナノヒメユリ(黄花野姫百合)
Lilium callosum Sieb. et Zucc. var. flaviflorum Makino.
撮影日 2020.07.30
撮影地 長崎県
分類 ユリ科ユリ属
日当りのよい草原、畔・土手などの草地に生育して日本産ユリ属の仲間でもっとも小さな花の種です。ノヒメユリ別名(スゲユリ)の変種と云われているが生育数が少なく環境省のレッドデータブックで野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定されている。花被片は長さ 3 - 4 cm、黄色 高さ60〜100センチ。分布は長崎県と沖縄県。沖縄では絶滅回避のため生息域外保全の取り組みが推進されている。
梅雨明けを待ちわびて急ぎ駆けつける。広い草原を探し歩いてようやく一株綺麗な個体に出会う。久しぶりの青空にお花がくっきり映えて幸せ気分。開花期間は短くて二日二晩と云われている。

長梅雨で外出できなくてこの日になってしまった。ぎりぎり最後の一株の開花に間に合ったようだ。

こちらが本種のノヒメユリで赤橙色。ノヒメユリ自体も分布は限られているがここではたくさん咲いている。

この株の色はキバナノヒメユリとノヒメユリの中間の色合いだ。