九州の山野草

カタクリ
ユリ科カタクリ属の多年草
カタクリの寿命は長く平均40 - 50年ほどと推定されている。
芽生えて7-8年くらいまでは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。
地上に姿を現す期間は4 - 5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。
この短い期間に葉で光合成をして栄養を地下の鱗茎に蓄える。
十分な栄養を蓄えたのち開花する。
カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
早春の落葉樹林を飾る花

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
発芽から開花まで8 - 9年ほど長い年月がかかります

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
「春の妖精」(スプリング・エフェメラル) 

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
曇りや雨の日は花を閉じます

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
陽射しを浴びると反り返るほど花弁を開きます

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
長い雄しべ3本  短い雄しべ3本  雌しべ1本

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
地上の葉で光合成をして地下の鱗茎に栄養分を蓄えます 
地上部での生活が短いので開花するための栄養を蓄えるには時間がかかります

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
花弁に入った桜模様、 これは春浅くまだ少ない昆虫たちへ蜜のありかを教える「蜜標」です 
ここに美味しい蜜があるよ〜

カタクリ 2024.04.10 
仰烏帽子山
地上部はやがて枯れて来年の春まで長い眠りにつきます